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ヘジン姐が唐突に"호밀밭의 파수꾼(ライ麦畑の番人)"を貸してくれた。Jerome David Salingerの書いた本で、原題は"The catcher in the rye"である。邦題は「ライ麦畑でつかまえて」として知っていたが、ウィキペディアによると日本で紹介された当時は「危険な関係」で、村上春樹の新訳では「キャッチャー・イン・ザ・ライ」とのこと。
まだ3分の1ぐらいしか読んでいないのだが、学校の成績は悪いが感受性の鋭い高校生の一人称形の小説で、社会批判なども含まれていて、爽快で面白い。文体は簡潔でテンポがいい。主人公が若干誇張癖のある人物として描かれており、表現がおおげさすぎて本当か嘘なのかわからないような部分もあるが、そういうアクのある部分もなかなか楽しめる。 アクがあるといえば、アクの強さは日本語の翻訳よりも英語の原書のほうがある、という話を日本にいるときに聞いた。今日、教保文庫に行ってみると20%オフのセールをやっていたので買ってみた。韓国語で読み終わってから読むことにしているので、まだパラパラとめくってみた程度だが、確かに言葉がかなり口語的である。なにかと無意味に... and allと言ってみたり、動詞の前にsort ofをつけたり、関係形容詞のthatの前の冠詞がtheではなくて何故かthisだったり。英語はあまり得意ではないのだが、それでも分かるほど訳の分からない英語である。英語は英語でかなり楽しめそうだ。 言語学者の黒田龍之介も言っているが、外国語の読書というのは人から評価されたり比べられたりすることのない個人的な楽しみである。たとえ、英語の上手な人が俺を見て「ロクに分かりもしないくせにアルファベット眺めてやがる」と思ったとしても、それはその人の知ったことではない。小学生だって大人が読むような本を全部は分からないながらも楽しみながら読むことができる。要は書かれていることを理解するかより、その本から何を感じ取ったかである。
by guixiang
| 2005-12-27 23:59
| 読書
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